今週は、金曜日まで総括質疑が続きます。
政治空白の後の先週の審議で、岡田克也さんが「台湾海峡での海上封鎖は存立危機事態だ」、本庄知史さんが「プライマリーバランス黒字化の単年度目標にはとらわれない」との答弁を引き出し、翌日の1面トップや、翌々日のニュース7トップになりました。高市首相の答弁は、従来の見解をなぞらえていると思うのですが、政治ブームもあり驚きをもって受け止められたようです。岡田克也・本庄知史指定の質問は、読売新聞も「論客」という良い意味しか含まれない言葉で報じられました。私も長年偏差値75のい集団にいさせてもらって、それを「偏差値50」のように感じていて、世間とずれてきたかもしれません。言葉で伝える政治ジャーナリストの道を再び歩んでいきたいと思います。
きのう日曜日、元政党「NHK党」の創設者だった立花孝志さんが兵庫県警に大阪・堺市で未明に、死者への名誉毀損で逮捕。茨城・神栖市(鹿島コンビナート)長選は同票でクジ引きで新人が当選。東京・葛飾市議選定数40は、自民10人が当選し、7人が落選。上位当選した男性現職や女性新人がいる一方、40代・60代・80代の男性現職3名が落選し、女性新人も落ちました。都議選から続く、学力の低い自民都連信奉者が「週3回ランチ営業」といったぬるいダブルワークでやりすごそうとしているけど元々割れていた底がさらに割れてきました。やはり学力は大事です。
【衆議院予算委員会 きょう令和7年2025年11月10日(月)】
高市早苗内閣の全閣僚出席の基本的質疑は18時間コースで、その2日目です。あすもありますので、NHK3営業日連続はかなり異例となります。
馬淵澄夫さんは、ことし半ば「NC経済財政」として、党内の消費税論争(給付付き税額控除、食料品ゼロ、廃止3派)を、3部門長会議4回で収束させた手柄とある一定の党内支持者を持つことから、野田佳彦代表から代表代行に起用され、久しぶりに主流に復帰しました。民社協会重鎮だった元議員・吉田之久さんに近い存在になりつつあります。吉田さんは後輩のフォローがうまい政党人でした。馬淵さんは、6期後輩の本庄政調会長への答弁をふまえて、「(責任ある)積極財政についてうかがいます。
金曜日の本庄議員の質疑の中で単年度のプライマリーバランスという考え方を取り下げると発言しました。本庄さんが質問してきた感じのところはお答えになっておられません。私の方で改めて確認しますが、取り下げる、つまり、破棄するということでよろしいですか」と迫りました。首相は「骨太の方針で、2025年度から2026年度を通じて可能な限り早期の国地方を合わせた。プライマリーバランス黒字化を目指す必要に応じて目標年度の再確認を行うとされてますので、私の発言というのはこれらと直ちに齟齬を来すものではございません」と答弁をしました。本庄さんは緊縮派、馬淵さんは積極財政派ですが、ここでも一定の世論の現状にあわせたかたちです。
大串博志さんは、「
土曜日の一面はどの報道機関も台湾有事が発生したら存立危機事態になりうるという総理の答弁でした」と強調しました。首相は「7日の衆議院予算委員会におきまして、私は岡田委員の質問の内容が、総裁選の頃のテレビ番組で取り上げられた台湾海峡を巡る情勢に関する様々な争点について議論をするものでございましたので、その中で事態の推移によっては武力行使に発展する場合もあり得るということを申し上げました。他方、その岡田委員とのやり取りの中で私は存立危機事態について、実際に発生した事態の個別具体的な状況に応じて、政府が全ての情報を総合して判断すると明確に申し上げております」と述べました。
10年前、
岡田代表・枝野幹事長当時に、2015年
ガイドライン(日米防衛協力のための指針)とその実施法である平和安全法制で、周辺事態が存立危機事態になったのですから、
台湾海峡でも、ホルムズ海峡でも対象になるのは当然です。台湾という身近なワードだからホットになったのでしょう。先の
通常国会の「高療(高額療養費医療制度)」にも似ています。サナ(=早苗)ブーム・参政党・国民
民主党ブームに乗った若者を含んだ新しい関心層に伝わっていくといいと思います。
「1区の女性」は質問通告が遅い傾向がありますが、
西村ちなみさんは迅速に通告しています。法務委員長の卒業質問として「選択的
夫婦別姓」について、自維連立の「通称使用拡大」で質問。西村さんはクレジットカード会社はどこも通称を認めていないなどと指摘し、論戦はかみ合いませんでした。
自民党総裁選での
高市さんの「
奈良公園の鹿が外国人に暴行されている」とした発言は、参政党ブームに寄せつつ、山上被告の裁判傍聴もする「へずまりゅう
奈良市議」の発信に引きずられたなどの批判がありました。真意を問われた
高市首相は、
エビデンスとして「DJ
ポリスが英語と中国語で公園内で注意喚起をしている」などと奈良県警の対応によすがを求めました。首相は重ねて「奈良公園の鹿に関しては神様のお使いであるということでとても特別な扱い」「奈良県民が朝が早いのは、もし家の前に鹿が倒れていた場合、隣の家の前まで引きずっていくため」などと神がかりな発言をしました。総理としての発言でないから撤回する必要はないという結論のようです。 日本維新の会は、中司宏幹事長・斎藤アレックス
政調会長・梅村聡税調会長が登場。中司さんは「
前回の予算委員会では野党の立場でした。今回は立場が変わりまして、与党としての初めての質問となります。まだ慣れませんので、よろしくお願いいたします」と述べ、災害対応から言及しました。連立合意の「政府効率化局(仮称)」と問われた片山さつき財務相は次のように答弁しました。「責任ある積極財政ということで、自由民主党と維新は連立を始めたわけでございます」「経済再生と財政健全化は両立ということで必要な施策を国民の皆様にお届けする一方で、無駄の削減については、不断の見直しを行うことが必要という意味では全く同じでございます。今の連立合意を受けて、租税特別措置および高額補助金について総点検を行い、政策効果の低いものは廃止する」「何事も与党とよく連携しながらやってまいりたいと思っておりますし、当該組織を立ち上げた限りはできるだけ早く必要な成果を上げてまいりたいとも考えておりますので、ぜひ全面的なご支援ご協力をよろしくお願いいたします」としました。
梅村税調会長は、社会保障の削減の観点から質問をしました。
国民民主党の長友慎治さんは、農地バンクについて「譲渡先が固まってから引き受けている」というような噂があると鈴木憲和農相に迫りました。農相は、毎週のように土日に農地に行っていたという馬車馬のような現役官僚時代を振り返りました。
あすは午後1時から。
【衆議院議院運営委員会筆頭理事間協議 きょう】
村井英樹、吉川元の筆頭間協議が理事会室で行われ、「質問通告は前々日の正午まで」というルールがあり、それを立憲は守らなかったとする国光あやの外務副大臣の「X」投稿は事実でなく、村井さんが副大臣に注意することを決定しました。
【日本成長戦略会議 きょう】
散会後に官邸で、「日本成長戦略本部」の「会議」の第1回が開かれました。

[写真]岡田克也さんと大串博志さん、おととし2023年11月、立憲民主党役員会議室で、宮崎信行撮影。

[写真]消費税をめぐる党内3派の会議をおさめる馬淵澄夫さん(右)ら、ことし4月23日、宮崎信行撮影。

[写真]政調会長に抜擢された本庄知史さん、先々月9月、宮崎信行撮影。

[写真]国光あやの(国光文乃)さん(右)、4年前の2021年10月、茨城県内で、宮崎信行撮影。


[写真]岡田克也・本庄知史師弟の質問を大きく報じた読売、朝日新聞の2025年11月8日付紙面。