ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

編集長・記者 宮崎信行 政治ジャーナリスト(元日本経済新聞記者)

例年より遅い重要法案審議入りで、そろそろ一般委員会もスタート 第211回通常国会


 「荒井事務秘書官更迭」しか結論が出ていない第211回通常国会ですが、実は重要広範議案4本の審議入りが3月になってからというのは異例の遅い展開。一般恒久法案はむしろ骨太なものが解散のない年をねらって官僚が出してきています。与野党の徹底審議に期待します。

参議院本会議 きょう令和5年2023年3月10日(金)】
 日銀の植田総裁、氷見野副総裁、内田副総裁が賛成多数で同意され、両院同意となりました。くしくも1時間後に、黒田総裁最後の金融政策決定会合が終わりました。黒田さんは稀代の名バンカーだったと思います。一方、内田元企画局長に野党が反対したことについて、日銀貴族5000人は意味をかみしめてほしいです。私見としては5年後は、元企画局長・元政策委員会室長でなく、元総務部長でもあてたほうがいいのではないでしょうか。
 地方税法改正案」(211閣法8号)と「地方交付税法改正案」(211閣法9号)の趣旨説明があり、代表質問に総務大臣が答えました。衆議院の2月28日に採決では、立憲が8号に反対し9号に賛成、維新は8号も9号も賛成しました。地方税法改正案は、たしかきょねんも重要広範ではなかったと思います。今次改正にはありませんが「森林環境税」も委員会で問われそうです。

衆議院内閣委員会 同日】
 重要広範議案新型インフル特措法及び内閣法改正案」(211閣法6号)の2日目法案審査1巡目が第一委員室で行われました。

 「関税定率法改正案」(211閣法13号)が採決され、全会一致で可決すべきだと決まりました。本会議に上程されます。

衆議院法務委員会 同日】
 「裁判所職員定員法改正案」(211閣法10号)が立共反対、自公など賛成多数で可決すべきだと決まりました。

 「駐留軍関係離職者法及び条約に伴う漁業離職者法を束ねて5年延長する改正案」(211閣法3号)と「戦没者妻に対する特別給付金支給法10年延長法案」(211閣法4号)が審議入りしました。このうち3号は全く別の2つ法律で失効日も微妙にずれているのに一括して5年延長。4号は国債償還期限が来るので5年物国債を今年と6年後に寄贈する法案です。次回は15日(水)9時。

 「GX経済円滑移行法案」(211閣法12号)が経産大臣から所信表明されました。本会議で大臣が答弁した「登壇物」で、議長(議運)が当委員会に付託しました。GXはグリーン・トランスフォーメーションの略です。次回は15日(水)9時で、参考人質疑を17日(金)9時から行うことも決定しました。

衆議院外務委員会 同日】
 「在外公館名称・位置・給与法案」(211閣法11号)が趣旨説明され、審議入りしました。本会議での説明は省略されて、議長(議運)は当委員会に直接審査を始めるよう委嘱しました。「キエフ」を「キーウ」に変える内容。

 「私学ガバナンス強化のための私立学校法改正案」(211閣法21号)が趣旨説明され、審議入りしました。

 大臣所信に対する一般質疑が行われました。来週の本会議で地域公共交通の法案が審議されたら、この委員会に付託されるかもしれません。

衆議院環境委員会 同日】
 大臣所信に対する一般質疑がありました。

参議院東日本大震災特別委員会 同日】
 復興相の所信的あいさつ。今国会でも特措法改正案が審議されるはこび。

参議院地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会 同日】
 鶴保庸介特別委員長が議事進行を進めました。岡田地方創生相と河野デジタル相が所信的あいさつをしました。衆側では「こども」もありましたが、参では「こども」はなく、大臣2人の仕分けのようです。
参議院懲罰委員会理事懇談会が開かれガーシー議員の案件を議論しました。
衆議院総務委員会も理事懇談会を開きました。

参議院予算委員会は開催されず、週明け月曜日8時55分から集中審議。福山哲郎さんが「小西・高市行政文書」を問います。

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