2月22日の日切れ法案となっていた、東日本大震災二重ローン救済機構の延長法案が衆議院委員会で可決。今週成立することが確実になりました。衆議院では、いよいよ、予算委員会が始まりました。
【衆議院東日本大震災復興特別委員会 平成30年2018年1月29日(月)】
谷公一委員長(自民党)が、「理事会で協議が整い起草する」として、
「二重ローン救済機構法3年延長法案、東日本大震災事業者再生支援機構法を改正する法律案」(196衆法おそらく1号)を起草。採決の結果、全会一致で、委員長が本会議に提出すべし、と決まりました。
第179回国会で成立した現行法により、2427件の相談を受けて、732件の債権を買い取り、救済した、と説明。地域の雇用拡大に資した、としました。そして、3年強、2021年3月31日まで法律を延長する、という改正案が可決されました。ただ、今後の3年間で、2600件の相談を受ける見込みとのことですが、ちょっとそこまで需要があるのだろうかと、感じました。3年延長は良いとして、その後は、かなりていねいに廃止に向かうべき特例措置のように感じます。
【衆議院予算委員会 同日】
平成29年度第1次補正予算案の審議2日目。基本的質疑1日目。
ことしのテレビ入り第一委員(会)室、初日となり、自公立希の4党が登場しました。
野党トップバッターの長妻昭さんは、「与党2、野党8で質問時間を割り振る、8年間続いてきた慣例が破られた」とし、与党3、野党7の配分を批判しました。
川内博史先生は、学校法人森友学園に対する近畿財務局の国有地払い下げについて、法律相談の記録文書が残っていたことを初めて明らかにしました。会計検査院長と財務大臣とのやりとりの中で判明。きょねんの佐川理財局長の答弁が虚偽だったかどうかについては、決着はつきませんでした。
先週、松本文明・内閣府副大臣が、米軍沖縄予防着陸をめぐって、志位和夫さんに対して衆議院本会議場で「それで何人死んだんだ」とヤジを飛ばし更迭された件で、安倍晋三首相は「任命責任は私にある。改めて深くお詫び申し上げる」と陳謝しました。いわゆる「クビをとる」ことを、予算審議が始まる前に政府与党内だけで処理して初期消火に成功したかっこうです。1年前は、文部科学省の事務次官が辞任したことで、政務の「クビ」は今村復興相の失言まで安泰となりました。
川内先生は、生活保護基準の引き下げについて質問。厚労省社会・援護局長は「社会保障審議会生活保護基準部会に、5年に1度の消費実態調査のほか、物価や賃金の動向を参考資料をとして提出している」としました。川内先生が「その資料は議論していないのではないか」と問うと、政府は認めました。川内先生が「予算書に載っているが、基準はまだまだ決まっていない。もう一度検討の余地がある」と再考をうながしました。
安倍首相は、明治150周年について「明治時代に戻ろうといっていないし、明治を上から目線で断罪するわけではない」とし、アジア諸国など海外の情勢を考慮することが大事だとしました。また、官軍賊軍という言葉を念頭に置きながらも言葉を避け、「西軍が良くて東軍が悪いわけではない」としました。これに対して最大野党からは「注意をして発言してほしい」という全く意味の分からない発言があり、場内からもそのような指摘があったようです。その質疑者は、なら質疑時間を持って寄越せ、というまったく支離滅裂な世界観を開陳し続けました。
希望の党の後藤祐一さんは「補正予算案の審議をする」とし、草津白根山の噴火で、対象の山は常時監視対象でなく、補正での措置が必要でないかと問いました。安倍首相のもと、選挙後に補正がされる傾向があると指摘すると、安倍首相は「選挙のためにバラマキをしているのではない」としました。首相は、仮に選挙対策だとしたら、選挙後にやるよりも、選挙前にやるほうが有効ではないかとの見解を示しました。雰囲気からすると本当にそう思っているようにも思え、自民党という利益の誘導と分配の巨大装置の上で、首相もその神輿にうまく乗っているような気がします。
希望の大西健介さんは、働き方改革関連法案(未提出)を念頭に、NHK記者過労死事件について、NHK会長に質疑。
【参議院 同日】
無し。
このエントリーの本文記事は以上です。
(C)2018年、宮崎信行。
[お知らせはじめ]
宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。
このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。
衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)
参議院インターネット審議中継
国会会議録検索システム(国立国会図書館ウェブサイト)
衆議院議案(衆議院ウェブサイト)
今国会情報(参議院ウェブサイト)
各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)
予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)
インターネット版官報
[お知らせおわり]
Miyazaki Nobuyuki