大臣所信に対する一般質疑が終わる、通称「店開き」がすみ4法案が審議入りしました。総合経済対策案はあさって閣議決定で、野党・公明党の浜口雅一さんは案を見られない戸惑いを明かしました。給与法案も補正予算案関連となりますので、提出は来月となるので、ごく一部の省の官房長らの政治センスも加わり、来年の通常国会から前倒しした一般法案が先に審議入りする「官僚国対」という異例な臨時国会となります。
【衆議院法務委員会 きょう令和7年2025年11月19日(水)】
所信に対して再審法などの一般質疑の後、「保護司法改正案」(219閣法3号)が法相から趣旨説明され、審議入りしました。次回の開催は未定で、衆議院公報で知らせることになります。内容は、持続可能な保護司制度と更生保護制度の充実など。論点になっていた給与制はけっきょく見送られ「委嘱制度を時代にあわせて見直す」ことになりました。所信的あいさつで異例の3つの朗読間違いがあった平口洋法相は当選6回で初入閣、77歳ということで、とてもたどたどしい読み上げ方で、メガネを点検した方がいいように感じました。
【衆議院厚生労働委員会 同日】
石破茂内閣からの唯一の継続審査となっていた「医療法改正案」(217閣法21号)が上野賢一郎大臣から趣旨説明され、審議入りしました。この法案は4月3日(木)の本会議で福岡資麿大臣(当時)から趣旨説明され、立憲の宗野創、維新の猪口幸子、公明の沼崎充子3代議士から代表質問されていました。ところが、委員会では審議されず、その後に提出された「年金3割底上げ法」が優先され当時の体制で唯一と思われる「自公立修正」で可決し、成立しました。医療法改正案は、武見敬三・前々大臣が頭出ししました。これは、医師の地域偏在を解消するため、医療法の主体である、知事が医師を重点的に配置する地域を決定するという内容。入り口の医学部の入学で出身県で優遇する制度は半世紀前から有りましたが、出口の医師免許所有者の配置で地域を区切るのは史上初めてと考えられます。法案提出後になってから、日本医師会の中の一部の経営者から問題視する声があがったとの情報もあり、野党議員も「知事といっているが、実質は国になるのではないか」と委員室外で話す人もいたとされます。
これに先立つ一般質疑で、公明党で縦縞のスーツが異彩を放ってきた福岡県本部長の浜口雅一さんが「2012年に初当選して以降、初めての野党議員としての質問で緊張しています」と語り、「理事会でこの後のお経読み(趣旨説明)が決まったと聞いた」としました。そして、部会長として、法案や総合経済対策案も事前に見ていない経験は初めてだとしつつ、同党の秋野公造参議院議員らの「自公維修正」は守るよう求めました。きょうは、法案の修正案の趣旨説明は見送られました。
また、一般質疑では「平成25年生活保護基準引き下げ」に関して、6月27日に最高裁違憲判決から4ヶ月以上経って、ようやく国会審議で取り上げられました。立憲の柴田勝之さんは、厚労省の専門委員会で行政法学者同士が激論になっている経緯をふまえ、遡って全額補償すべきだとの党の見解を強調しました。判決のなかには平成24年の安倍晋三総裁率いる野党・自民党の「衆院選公約の生活保護費1割削減に忖度した行政だ」と判決文に書かれている事例もあるとしました。これに対して上野厚労相は、社会保障と税の一体改革法の附則に見直し規定があったと正当化しました。野田佳彦さん、安住淳さんも、やり過ごそうとするでしょうが、何か行動できないものでしょうか。
【衆議院内閣委員会】
「ストーカー行為等の規制に関する法律の改正案」(219閣法1号)があかま二郎国家公安委員長から、「DV防止法改正案」(219閣法2号)が黄川田仁志・男女共同参画相から同時に趣旨説明されました。あさって9時から質疑。福島みずほ議員らの議員立法「DV防止法」と、警察庁所管の「ストーカー規制法」の改正案が同時に審議入りしたのは初めてと思われます。今回の改正は私も重宝している「アップルタグ」をストーカーや追跡目的で私的に他人に設置することを規制する内容。今回の改正によって、警察庁の影響力が強くなると予想されます。
これに先立つ一般質疑では、立憲の桜井周・筆頭理事が来月策定の「第6次男女共同参画基本計画」に、きょねん5月の決算行政監視委で加藤鮎子大臣(当時)が答弁した、最高裁判所裁判官の女性比率3割以上を明記してほしいと求めました。桜井さんは、三権分立に関わるとの反論があるとして「最高裁判事は内閣が任命するから」可能だとしました。黄川田男女共同参画相は「指導的な地位にある女性を3割に増やす」との現行法を強調しつつも「現在も15名中4名で、26・7%だ」として「検討する」との答弁にとどまりました。
【衆議院財務金融委員会】
【衆議院文部科学委員会】
【衆議院経済産業委員会】
【衆議院国土交通委員会】
各々、きのうの参議院の委員会に遅れて、大臣の所信表明がありました。このうち、経産委は3月7日の通常国会では公正取引委員会委員長と公害等調整委員会委員長の2人もあいさつしましたが、今回は呼ばれませんでした。また、阿久津幸彦衆議院財務金融委員長は「ガソリン税暫定税率廃止法案」(218衆法1号)の審議入りについては、あさっての一般質疑終了以降に先送りして判断することにしました。
【参議院特別委員会】
災害対策、拉致、ODA、消費者の4つの特別委員会で委員長、大臣、副大臣・政務官らのあいさつがありました。
あす木曜日は定例の、総務、農林水産、憲法なども開かれます。4ヶ月の政治空白があけて、急に展開が早くなって年を越します。一期生は先輩の真似に徹しましょう。

以上です。