ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

編集長・記者 宮崎信行 政治ジャーナリスト(元日本経済新聞記者)

石破茂首相辞任、「ガソリン税旧暫定税率廃止」税調と「2万円給付」予算は宙ぶらりんに「基礎年金3割底上げ」は法律施行済み

[写真]「基礎年金3割底上げ法」で旧新進党トリオで唯一となった「自公立3党党首会談」に臨んだ石破茂首相、この3党首合意文書は既に法律に盛り込まれ施行済みなので、引継ぎは不要、宮崎信行撮影。


 先々月20日から、衆参とも少数与党となった自民党総裁で首相の石破茂さんが退陣を表明しました。「選挙結果に対する責任は総裁たる私にもある」「後進に道を譲る」「このような形になったのは心残り」と語りました。

 ちなみに、第二次世界大戦後、第1次チャーチル首相や、東久邇宮成彦親王首相のころから、英国の首相と比べて、日本の首相の在任期間はちょうど半分となります。暗殺された首相は日英ともゼロです。必ずしも在任期間と国力は相関しないようにも感じます。

 あす月曜日の午前10時から午後3時までに、所属国会議員全員が各々、党本部「リバティ」に総裁選前倒し規定の適用の賛否を記入したA41枚を持参しなければいけなかったのですが、逢沢一郎選管委員長は、おそらく中止するでしょう。石破さんは記者会見の冒頭、「手続きを行う必要はございません」と断言しました。

 後継は、フルスペックの総裁選か、党大会に代わる両院議員総会での選出かが焦点になります。両院議員総会の場合は、県連の代議員を1名から3名に増やすなどの匙加減も、逢沢一郎選挙管理委員長にゆだねられます。

 「小石河連合」の小泉進次郎さんか、高市早苗さんらが有力視されます。2人とも、宇野首相以来初めての「東京の大学(専門部)に通っていない人」で、スポーツ汚職など東京の大学を出た人同士のコミュ力の日本から脱して、側近で官邸を固めるかたちで、スピード感を出していく方向になるのではないでしょうか。

 石破茂さんには、赤澤亮正・防災庁設置担当相、平将明・デジタル相、岩屋毅外相、村上誠一郎総務相ら側近は意外と多かったです。上述の通り、東大・早稲田・慶応ばかりですが。が、長年干されていたので、入閣させざるを得ず、幹事長代理や国会対策で汗をかいてくれる人は少なかったのかもしれません。

 浜田聡・前参議院議員が「33万票余り」の大量得票で落選する「ダイイング・メッセージ」が残りました。仮に100票の背後にいる1人が「自民党員である旧統一教会信者」だったとしたら、それだけでフルスペックの自民党総裁選を動かせる力があります。参院選NHK党を応援し、自民党の総裁選でも動くことに矛盾があると批判する人はいないでしょう。この場合、フルスペックの自民党総裁選で、立会演説のホテル内の他フロアで一人の候補だけの交流集会を開催したら次期首相に後々まで感謝されることになります。

 また県議の改選が1年半に迫っています。参院選では、栃木、熊本、群馬などの選挙区で「県議団のお兄さん的存在の男性現職」が中盤以降に再逆転して当選しました。このように47県連の県議の力を引き出せれば、自民党過半数に近い勢力に戻れるとみられ、総裁の代わりに「裏金をもらっていないのに、裏金、裏金と批判の矢面に立たされた地方議員」に一人一人お詫び行脚する幹事長でも起用されれば、自民党の復活の可能性はあるでしょう。

 以上です。