ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

編集長・記者 宮崎信行 政治ジャーナリスト(元日本経済新聞記者)

DV防止法案、フリーランス新法案は前裁きで話題なのに国会あっさり可決、防衛論争はアメリカ「人たち」との関係で踏み込んだ野党指摘も首相の姿勢で深まらない兆しも


[写真]DV防止法改正案の担当である内閣府男女共同参画局の元大臣・野田聖子さん、4年前の2019年2月、長野市で、宮崎信行撮影。

 国会は、「防衛増税反対」ウィークで、緊急事態条項の条文イメージも提出されました。ちょっと私も友人の選挙で忙しいので、あっさりとした記述となります。

衆議院憲法審査会 きょう令和5年2023年4月6日(木)】
 6回目の開催。日本維新の会・国民民主党・有志の会の「3月末めどの実務者チーム(三木圭恵北神圭朗衆議院議員ら)」が作成した「緊急事態条項の議員任期延長の条文イメージ」が配布資料として提出されました。馬場伸幸玉木雄一郎両会員の発言より前に、自民党新藤義孝筆頭幹事は「建設的かつ真摯な議論の結果だ」と評価し、自民党の考えにも近く、今後このペーパーをたたき台にしたいとしました。

衆議院本会議 同日】
 「仲裁法改正案」(211閣法28号)「調停に係るシンガポール条約国内実施法案」(211閣法29号)「ADR裁判外紛争手続法改正案」(211閣法30号)全会一致で可決し、参議院に送られました
 フリーランス新法案」(211閣法23号)全会一致であっさり可決し、参議院に送られました。内閣官房分室と公正取引委員会の共同執筆の法案なので、大西英男内閣委員長が登壇して報告しました。
 「道路整備財源特措法改正案」(211閣法18号)は、立憲民主党共産党・有志の会・れいわ新選組が反対し、自民党公明党日本維新の会・国民民主党が賛成して可決し、参議院に送られました。
 この後、重要広範議案「防衛財源確保法案」(211閣法1号)鈴木俊一財務大臣が趣旨説明し、各党議員が質問し、岸田文雄首相らが答弁しました。議案番号「閣法1号」に政府・財務省の意気込みを感じます。
 
 東京19区小選挙区で当選、同18区の菅直人さんより10歳若く、財務金融、外交防衛両分野に意欲的に取り組んでいる印象の末松義規さんが登壇。「日本はNATOに加盟していないのに、NATOと同じGDP2%を目標にするのは、アメリカの圧力か」とただしました。

衆議院安全保障委員会 同日】
 「日豪円滑化協定の国内実施法案」(211閣法33号)と「日英円滑化協定の国内実施法案」(211閣法34号)の法案審査1日目。旧・上瀬谷通信施設日米地位協定、ファイブアイズなど多岐にわたる専門的議論になっています。

夕刻に採決になると思いますので、追記します。
[追記17:00]質疑終局。あす9時から採決へ。立憲民主党は賛成することをさきほどの次の内閣で決定しました。[追記終わり]

参議院内閣委員会 同日】
 「DV防止法改正案」(211閣法24号参議院先議の法案審査1巡目。質疑が終局し、討論なく採決。全会一致で可決すべきだと決まりました。最初の議員立法は(1)配偶者間の暴力(2)配偶者間の精神的暴力(3)配偶者間の性暴力の3つの論点のうち(1)だけ法律化しました。20年経って(2)と(3)を検討する内閣府男女共同参画局の審議会が、野田聖子担当相時代にスローダウン。自民党政調の圧力を野田大臣がスローダウンさせつつ審議会を維持したようです。そして、(2)と(3)について、配偶者の財産・自由・名誉を傷つける行為の罰則化・厳罰化が盛り込まれました。新聞社には専門の記者がいますから、成立より前の今週からもう少し、報道して欲しいです。

参議院国土交通委員会 同日】
 気象業務法及び水防法改正案」(211閣法25号参先議が全会一致で可決すべきだと決まりました。

参議院財政金融委員会 同日】
 国際協力銀行法改正案」(211閣法14号)と「世界銀行法改正案」(211閣法15号)の採決。14号は共産反対、15号は全会一致で可決すべきだと決まりました。昨夏、共産は大門実紀史さんが4位で落選したため、3位で再選した福島重点の岩渕友さんが紅一点の財金委員になったようです。

参議院外交防衛委員会経済産業委員会など他の委員会は開かれませんでした。このため、衆議院から送付された「防衛省設置法改正案」「円滑化協定の条約承認案」「GX経済移行法案」などの(午後送付を含んだ)合計13議案はまだ、参議院で審議入りしていません。

衆議院総務委員会 同日】
 地方自治法改正案」(211閣法39号)の趣旨説明されました。質疑は次回。憲法施行・地方自治法制定時の「地方公共団体に、議会を置く」とだけの規定を初めて改正する法案ですが、県議・市議の反応は聞こえてきません。

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