ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

編集長・記者 宮崎信行 政治ジャーナリスト(元日本経済新聞記者)

◎これがトドメでしょう

 政府自民党の2009年度予算案づくりの最大の焦点だった「社会保障費の2200億円減少」について、額賀財務相と舛添厚労相が「原則同意」しました。

 この時点で、日本医師会自民党公明党及び国民新党の数人含む)一辺倒の支持をやめることが確実と思われます。県ごとの医師会では、1年前の参院選以降、民主党を支援する動きが表面化しています。

 そして、財務省厚労省に“武士のなさけ”の格好で「含み」を持たせたことによって自民党は「爆弾」をしょったと思います。

 それは、

 「秋以降の税制改正論議安定的な財源を確保できれば、

 抑制幅を2200億円以下にとどめる」との条件を付けた


 ことです。

 「安定的な財源の確保」とは、
 「消費税率の引き上げ」と全く同じ意味です。

 政府自民党にとって2009年度予算案は今の衆院議員の任期中、最後の予算です。
 この中で、「2200億円の社会保障削減枠の維持」か「消費税率の大幅引き上げ」かの二者択一を迫られました。いうまでもなく、どちらも自民党を大敗に導くシナリオです。

 しかも厚労省にはラストチャンスとして、「消費税率を引き上げる」という同省の設置の趣旨とは何ら関係のない条件が、“生き残り”の条件として与えられたのです。

 総選挙前に事実上敗北が決まる、いわば自爆のシナリオが濃厚となったという見方もできます。自民党議員が29日(火曜日)の閣議了解の前に巻き返しを図っても、それ自体が導火線に着火することになる可能性があります。

 このまま政府・自民党が解散を先延ばししたら、「国が破れて財務省あり」という結果を招きかねません。どうやらターニングポイントは越えたようです。私はほぼ雌雄は決したと思います。改めて、財務省というシナリオライターのすごさには驚嘆します。

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社会保障費2200億円抑制、財務相と厚労相が原則合意(読売新聞) - goo ニュース

 額賀財務相と舛添厚生労働相は25日、財務省で会談し、2009年度予算の大枠を定める概算要求基準(シーリング)の焦点である社会保障費の伸びについて、前年度と同じく2200億円抑制することで原則合意した。

 ただ、秋以降の税制改正論議で安定的な財源を確保できれば、抑制幅を2200億円以下にとどめるとの条件を付け、前年度並みの抑制に強く反発していた厚労省側が年末の予算編成にかけて巻き返す余地を残した。(後略)

額賀財務相と舛添厚労相、社会保障2200億円抑制で合意
7月25日15時0分配信 ロイター

 [東京 25日 ロイター] 額賀福志郎財務相は25日午後、舛添要一厚生労働相との会談後に記者会見し、2009年度予算の概算要求基準(シーリング)において社会保障費の自然増を2200億円抑制することで合意したと発表した。
 この結果、社会保障費の増加額は自然増8700億円から2200億円を差し引いた6500億円となる。
 額賀財務相は「社会保障は2200億円の削減を行うことが基本であり、その実現に向けて努力する必要がある」と強調。ただ「仮に社会保障に関連して新たな安定財源、つまり税制上の措置が確保された場合には、その取り扱いについて必要に応じ予算編成過程で検討していく」とも付け加えた。(後略)